透析フットケアチーム

  1. HOME
  2. 人工透析診療案内
  3. 透析フットケアチーム

患者さんの足を救いたい、
ひとりでも多くの足病を減らしたい!

という思いのもと、2008年からフットケアの取組みを始めました。フットケアチームを発足し、透析患者さんの足を守るケアに取り組んでいます。
これまでに多くの患者さんと出会い、足に傷ができた患者さんのケアも数多く経験してきました。
患者さんは高齢だったり、糖尿病があったりと、慢性腎不全以外にも様々な病を抱えている方も多くいらっしゃいます。傷の治りが遅く「大変だろうな、辛いだろうな…、私たちにもっと何かできることはないのか」と無力さを感じることも多くありました。
そんな中フットケアに出会い、最新の知識、技術を学び、フットケアチームとして活動しています。
ひとりでも多くの患者さんの足病を減らしたい、足の悩みを少しでも減らして、その人らしく生活をしてほしい。そんな思いから、私たちはフットケアを展開しています。

透析看護科フットケアメンバー インタビュー

看護師22名のうちフットケアの資格保持者は、フットケア指導士1名、糖尿病重症化予防(フットケア)研修修了者4名で活動しています。
透析看護科に配属されて初めてフットケアを担当する、というスタッフがほとんどですが、すべてのスタッフに透析患者さんの足のリスクを理解してもらい、適切に観察や処置が行えるように指導や研修を行っています。
フットケアチームは様々な面から、多職種協働で患者さんをサポートしています。

・フットケアチームリーダー 看護師Kさん

■なぜ、フットケアをはじめることになったのですか。
今まで看護業務の中でフットチェックはしていたのですが、フットケアメンバーになって研修などにいって勉強を始めると、知っていたようで知らなかった足のことがたくさんわかって、すごく楽しかったんです。知識もそうだけど、技術も学べる。これは身につけると、どこでもやっていけるかもしれない、と思いました。

■フットケアを行なう上で大変なことは?
いろんな患者さんがいて、それぞれ生活や環境が違うので、問題点もケアの仕方もその人に合わせたものを提案しなければなりません。みんなに同じことを同じように伝えるだけではダメなんですよね。難しいですけど、患者さんと一緒に考えて、こうしようか?こうするのはどう?と話していると、じゃあやってみようかな、ってなって足を洗ってくれたり、保湿剤を塗ったり、気にかけてくれているのがわかるんです。行動に移してくれるまでが大変ですけど、そこも含めて、やりがいを感じています。

■今後はどのようなことをしたいですか。
スタッフひとりひとりの質を高めて、看護師だけじゃなく、多職種で足に関わっていきたいと思います。足のケアって、透析患者さんはもちろん大事ですけど、小さな子どもも大人もすごく大事なんです。一生自分の足で歩けるように、サポートできる看護師になりたいです。

・フットケアメンバー 看護師Tさん

■入職して半年が経ち、フットチェックやフットケアをしてみて、どうですか?
これまでの看護師経験の中で、足に注目して観察やケアを行うことはしてこなかったので毎日が新鮮です。

■実際のケアの中で、不安になることはありましたか?
透析センターでは週3回ケアを行うことができるので、継続的に短期間でケアの評価ができます。その時に、傷の状態が良くなったり、患者さんから痛みがなくなったなどの声を聞くと充実感を感じます。足の観察やケアが間違っていないかと不安になることはありますが、フットケアメンバーや皮膚排泄ケア特定認定看護師がいるので、すぐに相談でき解決できます。

■フットケアチームで今後どんなことをしていきたいですか?
足の状態を根拠に基づいてアセスメントでき、苦痛のないようにケアをしていきたいです。そして、患者さんがセルフケアしやすい指導とケアができるようになりたいです。

■フットケアに関する資格はいくつかありますが、取得は考えていますか?
3年後にフットケア指導士の受験を目指しています。それまでは現場で指導を受けたり、セミナーに参加するなど自己学習していきたいと思っています。